白露
(9月7日頃)
「田と詩」
永瀬清子二反の田と五寸のペンが私に残った。
詩を書いて得たお金で私は脱穀機や荷車を買った。
もうどちらがなくても成り立たないのだ。
私の詩は農繁期に最も多く降ってくるのだ。
しばらく田へ出ないでいると何も書けなくなるのだ。
牙のある動物が牙をとぐように
田で働かなくては書けなくなるのだ。
二反の田と五寸のペンが私に残った。
詩を書いて得たお金で私は脱穀機や荷車を買った。
もうどちらがなくても成り立たないのだ。
私の詩は農繁期に最も多く降ってくるのだ。
しばらく田へ出ないでいると何も書けなくなるのだ。
牙のある動物が牙をとぐように
田で働かなくては書けなくなるのだ。