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会社案内

「宇野バスがあってよかったね」を目指して

宇野バスの誕生は大正7年。創業社長である宇野三郎、私の祖父がT型フォードで岡山-備前間を走ったのがそもそもの始まり。岡山県第一号のバス会社です。その後、父・仁治が社長となり現在の姿をつくっています。

T型フォード 岡山県第一号のバス会社許可証

宇野バスは、公共性の高い独立法人ではありますが、その実態は「宇野商店」みたいな性格を強く持っています。創業時からの企業哲学というか、社風というか、そういうものを今も色濃く受け継いでいるし、社内もまるで大家族みたいな感じなのです。
そもそも、「バスでお役に立たせていただく」というのが祖父や父の口癖ですし、儲けだけを考えるなら、他の事業をやった方がうんといいんですよね。実際、バス会社の多くが赤字という状況で、ビジネスとしてはなかなかしんどいものがあります。

それでもなお、バス事業をやっていく。ただ存続させるだけではなく、お客さまに十二分に満足していただいて、企業として立派に自立してやっていく。きれい事のように聞こえるかもしれないけれど、「世の中の役に立っている」という想いが私たちを動かしている。社員全員を動かしている。そんな気がしてなりません。正しいことをやって、それで会社が立ち行かなくなったら、つぶれてもしょうがない。そう考えると、現在の宇野バスは世の中のお役に立たせて頂いていると言えるんじゃないでしょうか。

とどのつまり、私たちはバスが好きなんです。バスは、たくさんの人のたくさんの物語を乗せて走っている。通勤・通学といったごくありふれた日常のなかでも、バスの車内で恋が生まれたり、孫に会いに行くおばあちゃんの笑顔があったり、別れがあったり。そういった日常の底辺で私たちは、安全で便利で経済的で心地よい移動手段を提供していきたい。

お客さまとの日々のやりとりの中で私たちは、いくつものいいことをしてきたと思うのです。そしてそれが、人も企業も、すべての営みの基本ではないかと思うのです。些細なことでよい。「宇野バスがあってよかったね」。そう言っていただけるように、これからもそういう心持ちを一層強く持っていこうと考えています。

取締役社長宇野泰正

2022.01.12現在

サイテーの栄誉を求めて

国土交通大臣権限の許可を受けて運行しているバス会社は日本全国に180社あります(※)。その中で宇野バスは179位。最低から数えたら2番目です。 で、これ、何の数字かと言えば、バス運賃。バスに乗って1Km走ると運賃いくらかかるかという数字。「対キロ区間制基準賃率」っていうんですけど、宇野バスはこれが23.20円。日本で最高運賃のバス会社が55.90円ですから、宇野バスはその半分以下の運賃てことになります。多くのバス会社が運賃を値上げする中、宇野バスは基本的に運賃据え置き。その成果か、平成27年には前年の3番目から2番目になりました(民間企業では1番安い)。それでも、シタにはシタがあるもので、最低は19.90円てバス会社もあるわけです。がんばらねばっ。 バスって公共性の極めて高い交通機関ですから、運賃は安ければ安いほどいいわけなんですね。お客さまにとっては、安いほど利用しやすいってことですから。そういうわけで宇野バス、運賃で日本最低をめざしてるってわけなんです。 ※ 平成27年10月1日現在、対キロ区間制運賃を採用している30両以上保有のバス会社は全国に180社あります。

ここが自慢なんです

サイテーめざして、カイシャは大丈夫なのか!
日本のバス会社、コロナ禍でほぼ100%のバス会社が赤字といわれていて、それでも堂々と国の補助金とかいただいて運営しておりますね。でも、いくら公共性云々といっても、企業は自立して経営されねばならないと思うのです。自由競争、公平原則の自由経済の理念からいっても、そうですよね。
安い運賃でより多くのお客様にご満足いただき、くり返しご利用いただく努力やコストを下げる努力を本当に一生懸命やってるから、日本最低から数えて2番目という低運賃でも補助金を一切もらわずに経営しています。全社員が本当に一生懸命やってるから、会社がうまく回っていく・・・、そのあたりは宇野バスの自慢の一つかな。

サイテーだけでなく、サイコーもめざして

日本最低運賃をめざすバス会社・宇野バス。でも、よく言いますよね、「安かろう、悪かろう」って。単純に考えれば、運賃を安くすればそれだけ利益も少なくなるわけで、その代わりに、バスを廃車寸前まで使ったり、サービスが悪いんじゃないかと勘ぐられたり・・・。とんでもありませんよ。
たとえば宇野バス、昭和43年にワンマンバスを運行するにあたって狭い道路の拡幅の必要性から、当時の路線の一部道路に、建設費用の1/3~2/3を自社で出して自治体に道路拡幅を行ってもらったこともあります。安全な運行が目的です。また、鉄道の踏切を渡るのは危険だからと、踏切を渡らなくてすむようにバイパスをつくったこともあります。

バス本体も、通常の半分ほどの期間(約10年間)で新車に替えてきましたから(*)、「宇野バスはいつもきれいで、乗り心地も良い」という定評です。 また、お年寄りに喜ばれるバスの低床化に関しても、タイヤを一回り小型化することで解決。燃費や乗り心地、安定度などを調査した結果、タイヤの消耗具合が従来より4~5%悪かった程度で、お客さまにはずいぶんと好評。 それでタイヤ小型化を全車両に導入しました。高価な低床ノンステップバスを毎年数台ずつで、何十年もかけて配備するよりも、一時にかなりの費用がかかっても全車で低床化ができるメリットを選び、導入にふみきりました。こういう工夫と努力を他社よりも先がけてやっています。

努力といえば、もうひとつ。宇野バスは、平成10年5月、日本で初めて「運賃の値下げ」を運輸省へ申請しました。ホント、路線バス業界では、史上初の値下げ申請だということらしいです。宇野バスとしては、自分たちでコストを下げる努力をして、それでお客さまに十二分に満足いただき、引き続きご利用いただけるのなら、高い運賃をいただかなくてもよいと考えただけなのです。そんなこんなで、運賃は最低をめざし、お客さまへのサービスは最高をめざす。それが宇野バスという会社です。 ※ 平成10年以降、中古大型バスの需要低下で買取先が激減したことと、新車でのバリアフリー義務化による座席数減が当時のお客様の望むことではないとの判断で、新車への買替えをストップしていましたが、やはりバスの乗り心地を第一に考えたい思いから平成25年より新車のテスト導入を始め、平成27年に一気に25台導入へと踏み切りました。

岡山ではじめての深夜バス

岡山ではじめての深夜バスを始めたのも宇野バス。残業や飲み会、デートで遅くなっても大丈夫!と、喜んでいただけるお客様がたくさんいらっしゃるに違いない。そんな思いで、平成12年9月より表町バスセンターから山陽団地・ネオポリス西9丁目行きを週一便だけ実験的に始めました。その後は他社もマネするほど大好評です。(現在コロナ禍につき運休しています) 運賃は全区間均一800円(平成13年11月に値下げ)。子供さんと障害を持つ方は50%割引です。この深夜バス、お客様の立場に立ってビジネスをつくりだしていく、当社の仕事の面白さのいい例だと思っています。

中・四国初のバスロケーションシステム

ここ岡山でも朝のラッシュ時の交通渋滞は大都会なみ。公共車両であるバスも、身動きできません。この事態を解消しようと、路線バスの通過時、バスの発する信号を受けて、信号機の青色の表示時間を伸ばす岡山県警の「公共車両優先システム」(PTPS)が平成12年12月、宇野バスが走る岡山市街地東部の国道2号線に導入されました。このシステムの採用は中四国地方でははじめてのこと。PTPS対応機器を搭載した当社バス60台によって稼働し、所用時分が5~10分短縮されるという大きな効果がありました。 平成17年4月にはPTPSからバスロケーションシステムの導入へと発展。次のバスがどの辺にいるか、バス停に表示されるあの仕組みです。これも実は宇野バスが県内初なんです。そして、盲学校沿線を走る宇野バスでは文字での表示だけでなく、音声案内もはじめました。お客様の不満を取り除き、心地良く過ごしていただく。それが宇野バスの喜びでもあるんです。

県内初のバス優先レーン

PTPS導入とほぼ同じ時期、平成13年2月に宇野バスが走る岡山市街地東部の国道2号線に「バス優先レーン」が県内で初めて導入されました。これは国土交通省が進めるバス路線総合整備事業の一環で、道路を三車線化して岡山県警がバス優先レーンを設置することでバスを交通渋滞から解放して定時運行を確保する。加えて運行時分を短縮し、より一層のバス利用を促進しようという施策です。その結果、マイカーが減少すれば大気汚染といった環境問題にも寄与できるわけです。宇野バスの2号線での実績をかわきりに、県内の多くのバス会社路線にもPTPSと優先レーンが導入されました。そして宇野バスが走る美作線、東岡山線へも次々と導入されていきました。

一気に新車25台導入

宇野バスが一番大事にしているのはバス本体。バスで過ごす時間を快適に過ごしていただきたい。バスを好きになってもらいたい。その思いは創業当時から変わりません。前述の事情でしばらく買替えを止めていましたが、平成27年に一気に25台の新車を導入!低床で、振動や音も少なく、椅子の座り心地も最高ですよ。さらに、平成27年9月からは車内での有料コマーシャル放送も無くしました。静かで快適なバスの旅をお過ごしいただくための改善。できることはどんどんやっていきます。

無線LANの導入、そして新しいバスロケーションシステムへ

最近はネットやスマホが当たり前の時代になってきましたね。宇野バスのお客様もスマホを使われている方がたくさんいます。それならバスに無線LANがあれば便利ではないか!という思いで、平成27年に全車両で無線LANを利用できるようにしました。当然無料ですよ。これも岡山県では初です。
さらに平成28年には、全車両に搭載したタブレット(GPS付)でバスの位置や時刻が分かるバスロケーションシステムを自社開発。「バスまだ」というサービスも開始しました。今後も精度を高めて正確な運行時間のデータを取ることで、遅れのないダイヤ編成や案内を実現したいと考えています。

2022.01.12現在

社名
宇野自動車株式会社
所在地
〒700-0822 岡山市北区表町2丁目3番18号
TEL:086-225-3311/FAX:086-227-5281
創業
大正7年3月
設立
昭和16年4月1日
役員
取締役社長宇野 泰正
専務取締役宇野 隆三
取締役花房 繁明
監査役宇野 公一郎
資本金
1億円
事業内容
一般乗合旅客自動車運送事業(路線バス)
業務指針等
プライバシーポリシー
国民保護業務計画(PDF)

宇野バスが走ってきた歴史を写真でお楽しみください。創業時から昭和中期の写真をまとめました。

昭和天皇が昭和22年11月〜12月、中国地方を巡幸なされた際、弊社は天皇のお車を、一晩本社でお預かりさせていただくという最高の栄を賜りました。社長以下、全社員寝ずの番でお守りいたしました。
昭和20年頃の写真です。現在のバスの座席数(ワンステップバス)は約35席ですが、当時は25席ほどでした。
昭和30年頃の写真です。現在の表町バスセンターの建物が見えます。
当時は車内に車掌さんがいました。切符の販売や、お客様へのご案内などをさせていただいていました。
当時は日生駅まで運行していました。
カラー写真の時代になると、5連マーカーランプがしっかりと搭載されました。マーカーランプを明るく輝かせて昭和の時代を颯爽と走りました。
当時の柳川交差点です。何十年もの月日が経った今でも同じ場所でお客様をお乗せして走り続けています。

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